名称 | 書誌情報 |
書名 | ヨメバ ワカル ワ アタリマエ |
| 読めば分かるは当たり前? |
副書名 | ドッカイリョク ノ ニンチ シンリガク |
| 読解力の認知心理学 |
叢書名 | チクマ プリマー シンショ |
| ちくまプリマー新書 |
| 480 |
著者名1 | イヌズカ ミワ |
| 犬塚 美輪/著 |
| 東京都出身。東京大学大学院教育学研究科で教育心理学を学ぶ。東京学芸大学教育学部准教授。著書に「論理的読み書きの理論と実践」など。 |
出版者 | チクマショボウ |
| 筑摩書房 |
出版年 | 202501 |
ページ | 250p |
サイズ | 18cm |
ISBN | 978-4-480-68513-1 |
価格 | 900 |
内容紹介 | 読める人の頭の中には読解力の地図がある-。人間が「読んで理解する」とはどういうことかを、心理学の研究成果を通して解説し、どうすればよりよく読むことができるのかを考える。 |
内容紹介2 | 私たちが文章を読むとき、内容を理解するだけでなく、感動したり、「それは違う」と思ったりします。こうした心の働きは、どのように起きているのでしょうか。認知心理学の観点から、読解の複雑なプロセスを解明し、どうすればよりよく読むことができるのかを考えます。 |
| 読解力は身につくのか/そもそも読解力とはなんなのか |
| 第一章 三つの読解 |
| 1 表象構築の読解力 |
| 二種類の表象構築/状況モデルは必要か |
| 2 三種類の読解の目的地 |
| 心を動かす読解/批判的読解 |
| 3 三つの目的地を目指して |
| 第二章 読んで理解するための心の「道具」 |
| 1 「心のメモ帳」ワーキングメモリ |
| ワーキングメモリの限界 |
| 2 スキーマ |
| 3 読解で使われる“心のメモ帳”と“フィルター” |
| 第三章 文字を読むのは簡単か |
| 1 線から文字への自動変換 |
| 2 文字を読めるのは当たり前か |
| 教育の必要性/発達性ディスレクシア |
| 3 文字を読めないことによって生じるつまずき |
| 4 解決は可能か |
| 第四章 単語を知っているということ-ボキャブラリー |
| 1 単語を知らないことはどのくらい問題か |
| 2 三種類の語彙 |
| 3 知っている単語を増やすには |
| 4 適切な意味を選ぶ |
| 5 語彙と読解 |
| 第五章 文の意味を読み解く |
| 1 文をどのように「見ている」か |
| 2 統語の基本-語順 |
| 3 ヒューリスティックを用いた意味理解 |
| 4 複雑な文の意味を理解する |
| 5 文の外の情報を用いた推論 |
| 6 教科書は案外難しい |
| 第六章 文章全体を把握する |
| 1 命題と命題をつなげる |
| 2 命題を整理する |
| 3 トップダウンのプロセス |
| 範囲を絞って考える/“先行オーガナイザー”の効果 |
| 4 文章のジャンルによる違い-物語のほうが読みやすいのはなぜか |
| 5 読み上げることと分かることの差 |
| 第七章 表象構築のために何ができるか |
| 1 文章の要因、読み手の要因 |
| 2 読解能力とはなにか-読解のスキルと方略 |
| 3 読解方略を身につける |
| どのような方略があるか知る/使ってみる |
| 第八章 心を動かす読解 |
| 1 心を動かす読解に正解はあるのか |
| 2 物語への旅 |
| 3 物語が人を変える |
| 4 作戦としての物語説得 |
| 5 自分の枠を広げる力としての読解力 |
| 第九章 状況モデルの批判とアップデート |
| 1 「わからないことがわかる」-メタ認知 |
| メタ認知の働き/批判的読解におけるメタ認知 |
| 2 間違った知識を修正する |
| 3 誤情報に対抗するためにできること |
| 4 持っている枠を超える力としての読解力 |
| 第一〇章 おわりに-読解力の地図は描けたか |
| もっと知りたい人へ/最後にひとこと… |
件名 | 言語心理学 |
| 認知 |
| 文章 |